アフリカ南部のオカバンゴ川。上流で降った豪雨が数か月かけて1000キロ先のカラハリ砂漠へ押し寄せ、乾いた大地に世界最大級の内陸デルタが出現する。過酷な乾季を生き抜くために、子を連れたゾウの群れをはじめとする、多くの野生動物がこの地を目指して大移動していく。砂漠の真ん中に半年間だけ現れる命の楽園で繰り広げられる、ライオンやワニ、鳥や昆虫たちの捕食や命の営みといった奇跡のドラマに迫る。
ボテティ川は、オカバンゴ・デルタとマカディカディの草原の間を毎年移動する数万頭の動物たちにとって、乾季を乗り切り、命をつなぐための水源である。しかし、ある年より洪水が途絶え、川は水たまりへと変わり、干上がってしまう。喉の渇き、暑さ、飢えが迫る中、ゾウやライオン、カバなど、生き物たちは各々の方法で危機に適応する。やがて人の手と雨によって川はよみがえり、動物たちは変化に合わせて生き抜いていく。
ゴーストリバーの終着点には、太古より塩湖が広がっており、カラハリ各地から、何千頭もの動物たちが本能のまま、安息の地を探してここに集まる。しかし、この避難地は不安定で、存続は予測不能な年間降雨量にかかっている。一夜にして砂埃の地から生命みなぎる地へと、驚くべき変化が起こることもある。今年のナイ・パンは命を繋ぐ中継地となるのか、生き物たちは生き延びることができるのか。