インド西部の乾燥地帯では、捕食者も被食者も生き物たちは皆、食料や水、交尾の権利をめぐって互いに戦い、そして同時に極めて厳しい自然環境とも戦っている。この地方に生息しているヒョウ、ライオン、オオカミ、キツネ、ハイエナは、極度に乾燥した過酷な環境でも生き延びていけるよう適応してきた。しかし毎年のように続く極度の干ばつと燃えるような暑さが、この地に生きる生き物たちを限界まで追いつめている。
インドのモンスーンの森は、そこにすむ生き物たちにとって安息の地であり、極めて過酷な地でもある両極端な場所だ。乾季の干ばつから雨季の豪雨まで、全ての生き物が季節の法則に従って生きていかなければならない。季節ごとの大移動、子育て、捕食者から身を守る工夫など、生き延びるための探求が日々続く。乾季の影響が強まれば、独創的な行動ができる機知に富んだものだけが、命を救う雨が再び降る日まで耐え抜くことができる。
ヒマラヤ山脈のそびえ立つ峰々から西ガーツ山脈の熱帯雨林に至るまで、インドの山岳地帯では、生きることはすなわち日々戦うことである。これらの山々は、絶滅の危機に瀕しながらも粘り強く生き延びているインドを象徴する生き物たちにとって重要な安息の地となっている。ここではサイとゾウが、頂点捕食者や非常に希少な生き物たちとともに繁栄しており、そのすべてがインドの過酷な辺境で生き残るために戦っている。