地球上で最大のハンターであるホッキョクグマ。しかし北極では天敵がいない彼らも、この過酷な環境を生き抜くのに必死だ。主食はアザラシだが、動きの機敏なアザラシを仕留めるのは至難の業だ。春から夏にかけては狩りの足場となる海氷がとけて狩りができない。ホッキョクグマたちは獲物を求めて100キロ先の陸地まで、海を泳いで移動する。体力と知恵を駆使して過酷な土地で生き抜くホッキョクグマは、真のサバイバーだ。
豊かな水系に恵まれたザンビアのルアングワ渓谷は野生生物の宝庫。この地を代表する捕食動物の1つがヒョウだ。強靭で身体能力が高く敏捷性に優れ、陸上、空中、水中を問わずに狩りをする。獲物はインパラやヌーなどの草食動物から霊長類、小型のげっ歯類、鳥類、魚類に至るまで、その数は90種以上。ルアングワ渓谷に生息するメスのヒョウを追い、獲物の種類や狩り場によって変わる、名ハンターの狩りの戦術を明らかにする。
群れでチームワークを発揮し、自分の数倍もある獲物を倒すオオカミ。今回カメラが追うのはホッキョクオオカミとハイイロオオカミの群れだ。ホッキョクオオカミの群れはリーダーの代替わりを経て、新たなリーダーの下でチームワークを再構築する。25頭から成るハイイロオオカミの群れは、全員の空腹を満たすため大きな獲物を狩らなくてはならない。狙うのはバイソン。オオカミたちは高い知能を武器に優れた戦略で獲物を仕留める。