スタンリーは、イタリア最北部の地域が持つ複雑なアイデンティティに迫る。その地域では、イタリア語だけでなくドイツ語も広く話されている。思いがけずおいしい干し草のスープを味わい、山をスキーで滑り降りて「ディアンドル・デー」を体験。そして、ゲレンデでポレンタを食べ、氷河の川でフライフィッシングを楽しむ。旅の途中で彼は、過去の国境をめぐる紛争が人々や食文化に与えた影響を知ることに。
スタンリーは、イタリアの産業の中心地に根づく先駆的な精神を探る。そこでは、料理や食材までもが力強く未来志向だ。最先端の農場によって実現された未来的なメニューを味わい、国内で有名なサービスエリアで新しい料理を試食。そして、鉄鋼工場のすぐそばで栽培されている、世界でも有数の高級食材を発見する。
スタンリーはローマを離れ、ラツィオ州のあまり知られていない郊外へと足を延ばし、古代都市と田園地帯との関係を探る。ローマ風ピザ、アリッチャのポルケッタ、素朴な魚のスープ、そして春のラム料理を堪能。どの一皿にも、美しい食材そのものの魅力を引き出すという、料理の精神が感じられる。
スタンリーは、絵画のように美しいこの地域で生まれた食の芸術を満喫する。ルネサンス発祥の地には、今もなお創造性の精神が息づく。若き日に忘れがたい1年を過ごしたフィレンツェでは、有名でありながら意外性のある朝食を味わう。トスカーナの伝統的なカウボーイたちと牧場を訪れ、さらにシエナでは世界的に有名な祭典“パリオ”で屋外晩さん会を体験することに。
スタンリーは、これまで一度も訪れたことのない最も野性味あふれる地域で、予想外の魅力を発見。険しい地形が食文化に与える影響を探求する。羊のいる高地では伝統的な方法でマトンを焼き、意外にもフランスの影響を感じさせる日曜のランチを堪能。そして、コンフェッティの驚くべき甘美な起源をたどる。